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潰れない工務店の見極め方
建築ニュース

潰れない工務店の見極め方|住宅Webを20年見た私が解説

住宅会社の倒産・再編が増える今、注文住宅の依頼先で最も避けたいのが建築中の倒産です。工務店・ハウスメーカーのWebを20年支援してきた私が、決算書が読めなくても会社の堅実さを見抜く方法と、相談窓口の正しい使い方を解説します。

※本記事にはアフィリエイト広告によるリンクを含みます。ただし私は、リンクを踏ませるためではなく、あなたが納得して家づくりの一歩を踏み出せるように書いてまいります。

家を建てたいと思ったとき、多くの人はまず「工務店」や「ハウスメーカー」を探し始めます。ところが今、その探し方には、10年前にはなかった視点が1つ必要になっています。「その会社は、あなたの家を建て終わるまで存続できるか」という視点です。

こんなことで迷っていませんか

  • 気に入った会社があるけれど、建築の途中で倒産しないか不安
  • 決算書なんて読めない。素人でも会社の体力を判断する方法はある?
  • 結局「大手なら安心」で決めてしまっていいの?

先に結論をお伝えします

一生を左右する買い物である以上、依頼先が建築の途中で倒産するリスクは、避けられる範囲で避けるべきです。本当に心配なら、帝国データバンクや東京商工リサーチといった調査会社で決算ベースの信用情報を確認する方法もあります。ただ、決算書は誰もが読めるものではありません。そこでこの記事では、決算書が読めなくても、会社の堅実さを見抜くための現実的なチェック方法を、Webと集客の現場から具体的にお伝えします。

▼ この記事で分かること

  • 決算ベースで会社の体力を確認する方法と、そのハードル
  • 決算書が読めなくても分かる「堅実な会社」のサイン
  • 相談カウンターを入り口として使うときの注意点

▼ 先に、正直な注意点

  • どれだけ調べても、倒産リスクはゼロにはできません。だから完成保証の有無を必ず確認します
  • 相談カウンターで紹介されるのは、その窓口と提携している会社に限られます

こんにちは。株式会社住宅ブランドコンサルティング代表取締役の堀之内健二です。私は約20年、工務店やハウスメーカーのホームページ制作・集客支援に携わってきました。その20年の中で、取引先の経営状態が悪化し、事業停止や倒産に至るケースも、残念ながら何度か目にしてきました。だからこそ、作る側・売る側の内側から見えることを、これから家を建てるあなたに共有したいと思います。


なぜ今、「会社が続くか」を見極める必要があるのか

住宅会社の倒産・再編が増える3つの背景

まず前提の話をさせてください。ここ数年、住宅会社の倒産や事業再編のニュースが、明らかに増えています。

実例を挙げます。高気密・高断熱の家づくりで長く知られた老舗ビルダーのアエラホームが、2026年7月16日に民事再生法を適用し、注文住宅事業をグループ会社(ロゴスグループの株式会社LHD-1)へ承継する事業再編を公表しました。契約済みのお客様の工事は、グループが責任をもって引き継ぎ、完工する形が取られています。こうした「承継」という比較的ソフトな着地ができればまだ良いほうで、実際には途中で立ち行かなくなる会社もあります。私自身、この20年で取引先の経営悪化を何度も見てきただけに、決して他人事とは思えません。

背景には、複数の要因が重なっています。

  • 市場そのものが縮んでいる。 新築を建てる中心層である30代前後の「一次取得層(初めて家を持つファミリー層)」が、少子高齢化で減り続けています。
  • 建てるコストが上がり、収入が追いつかない。 資材は高騰する一方で、日本の給与水準は海外ほど伸びていません。結果として、新築を建てられる人自体が減っています。
  • 世代交代の波。 この30〜40年、注文住宅業界を引っ張ってきた工務店の社長たちが60代・70代を迎え、会社を誰かに引き継いで売却するか、縮小して畳むかという局面に入っています。

市場が縮んでいるのに事業者の数はさほど減っていない(※1)。だから競争が激しくなり、採算が悪化して姿を消す会社が増える——これが、私が現場で感じている肌感覚です。かつて業界を先頭で引っ張ってきたような会社でも、業績悪化の話をちらほら聞くようになりました。

だからこそ、依頼先選びに「経営の堅実さ」という物差しを1本、加えてほしいのです。

※1……全国の建設業許可業者数は3年連続で増加(国土交通省HPより)


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いちばん確実なのは「決算ベース」。ただし見極めハードルは高い

途中で倒産するリスクをどうしても避けたい、採算性がとにかく心配だ——そういう方にとって、いちばん確実なのは経済的な観点から会社を調べることです。

具体的には、帝国データバンクや東京商工リサーチといった信用調査会社を利用し、決算書ベースで次のあたりを見ていきます。

  • 手元にキャッシュ(現預金)がどれくらい残っているか
  • 直近5年ほどの業績が、右肩下がりになっていないか

これがいちばん正直な会社の姿です。ただ、正直に言うと、決算書が読めないと判断は難しい。 数字の意味が分からないまま眺めても、良し悪しはつかめません。だからここから先は、決算書が読めない方に向けて、「Webと発信の見え方」から会社の実態を見抜く方法をお伝えします。ここが、私がいちばんお役に立てる領域です。


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決算書が読めなくても、会社の堅実さは見抜ける

決算書が読めなくても会社の堅実さを見抜く5つのチェック

家を建てたいと思ったとき、あなたが会社を知るきっかけはさまざまです。「注文住宅」「工務店」「地域名」で検索する。Instagramに家づくりの広告が流れてくる。近所で手広くやっている会社の看板を見かける。でも、そこで出会った会社が本当に良いのかどうかは、外からはなかなか分かりません。いくつかのポイントに分けて、見極め方を整理します。

年間の着工棟数を見る。ただし「棟数だけ」で判断しない

まず、その会社が1年間にどれくらいの家を建てているか(着工棟数)は、一つの目安になります。ただし注意点があります。棟数の多さだけがすべてではありません。 手広くやっていて棟数が多いからといって、それだけで安全とは言えない。ここは正直、判断基準として過信すべきではない部分です。

施工事例の「写真」は語る。でも見栄えが良い=安心ではない

Web制作者としての目線で言うと、施工事例をきれいな写真でしっかり掲載し続けている会社には、確かに安心感があります。 棟数が多く、写真の見栄えも良いということは、そのデザインを気に入って建てたお客様がそれだけ多い、という証拠でもあるからです。InstagramやルームツアーのYouTubeで見る家は、住む人が納得して建てたものばかりで、素晴らしいことだと思います。

消費者の多くは、こうしたビジュアルやデザインで「いいな」と感じるところから会社選びを始めます。私自身も、Webや動画で見栄え良く発信することを日々心がけている立場です。……なのですが、正直ベースで言えば、見栄えが良いからといって、必ずしも安心とは限らないのですよね。ここは自戒を込めてお伝えします。

本当に重要な3つは、写真には写らない

デザインの良さや今の勢いだけで会社を決めるのは、やはり危ういです。私が最終的に重視するのは、写真には写りにくい次の3点です。

  1. 家を建てること、そしてその後のアフターフォローにきちんと向き合っているか
  2. 堅実に、計画性を持って経営しているか
  3. 理念や社員の育成計画など、長期にわたる安心の設計があるか

「担当者がすごく良かった」というのも、判断基準としては実は弱い。優秀な人が対応してくれれば会社全体が良く見えてしまいますが、その担当者が数年後に辞めてしまうこともあります。人の良さ「だけ」で決めるのは、避けたほうが無難です。

サービスサイトだけでなく「コーポレートサイト」と採用情報を見る

多くの人が見るのは、施工事例や完成内覧会が載った「サービスサイト」です。でも、会社の中身は、コーポレートサイトと採用情報に出ます。 「会社名 コーポレートサイト」「会社名 採用情報」で検索してみてください。直近の売上高や、社員の育成方針が出てきます。そこから、経営の「顔」が見えてきます。

見るべきは、次のようなところです。

  • 経営者が私利私欲でなく、本当にお客様に寄り添おうとしているか(社員教育の方針にそれが滲みます)
  • 激変する経済の荒波を越えていくアイデア・発想・人脈を持ち、時代についていけている経営

昔はぐんぐん伸びていたのに、今の家づくりの流れやデザイン、仕組みに少しついていけていない——そういう会社は、どうしても時代の波に乗れず、業績も静かに下がっていきます。

YouTubeで「経営者の発信」と「変化対応力」を確かめる

工務店選びで私がよく見るのが、YouTubeでの経営者・経営陣の発信です。ルームツアーだけでなく、代表がどんな考えで会社を運営しているかが見えてきます。地域貢献や社員育成に力を入れているか、生き残るための仕組みを取り入れているか、経営母体がしっかりしているか。

とくに変化への対応スピードは、経営の底力が出ます。たとえば建材が高騰したウッドショックやナフサショックのような局面で、いち早く状況を発信し、次の一手を打っている会社は、荒波にすぐ対応できる会社です。マイナスの出来事にネガティブに沈まず、すぐ次のアクションを取れているか。ここは発注する側として、しっかり見ておきたいところです。

大手・財閥系という選択肢と、「建築中の保証」

もし私自身が依頼するなら、という前提でお話しします。大手ハウスメーカーを選ぶとしたら、その会社が本当に好きか、デザインが極めて優れている場合です。大手を選ぶ最大の利点は、倒産リスクが相対的に低い傾向にあること。 たとえば積水ハウスや、住友グループの住友林業のように、経営母体の規模が大きい会社は、その点で相対的な安心感があります(もちろん「絶対に潰れない」と断言はできません。あくまで傾向の話です)。

逆に、パッと見は全国展開の大手に見えても、事業が戸建て建築の一本足だと、財務の安全性という点では慎重に見たいところです。貿易・エネルギー・食品など複数の事業を長年展開してきた企業グループに比べると、建築一本の会社は、相応の財務基盤が見えないと少し依頼しにくい、というのが私の感覚です。

もう一つ気にするのは、万が一、建築の途中で倒産したときの備えがあるかです。日本には「住宅完成保証制度」や、引き渡し後の不具合に備える瑕疵保険があります。さらに、経営に問題が起きたときに別の会社へ工事を引き継ぐ体制まで整えていれば理想的です。そこまで対応している会社が実際どれだけあるかは正直未知数ですが、確認して損はありません。


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自力で全部は難しい。だから「相談窓口」を入り口に使う

住宅相談窓口の賢い使い方3ポイント

ここまで見極め方をお伝えしてきましたが、正直なところ、一般の方がホームページの見た目だけで優良企業を見抜き、各社の情報を自力で一括収集するのは、非常に難しいのが現実です。ホームページが綺麗だと、どうしてもそこに頼みたくなってしまう。だからこそ、家づくりの最初の一歩として、無料の「相談窓口」「家づくりカウンター」をうまく使う方法があります。

代表的なサービスには、スーモカウンター、LIFULL HOME’S 住まいの窓口、くふうイエタテカウンターハウジングバザールなどがあります。効果的に使うために、押さえておきたい3つのポイントと注意点を整理します。

活用ポイント 中身 注意点
コンシェルジュの「経験値」を見極める 提携先工務店の情報をまとめて持っている 業界歴1年未満の担当もいれば、10〜20年のベテランもいる。担当の経験年数で得られる質が変わる
第三者の立場で「費用相場」を聞く 中立の立場で一般的な相場感を教えてくれる 各社の営業に直接聞くと、自社基準に偏った金額になりがち
紹介される会社だけに絞らない 家づくりの入り口・情報収集として有効 基本は「その窓口と提携している会社」しか紹介されない。あくまで入り口の一つと捉える

とくに3つ目は重要です。相談カウンターは、その窓口と紐づいた会社しか紹介できません。だから、カウンターはあくまで情報収集の入り口の一つと捉えてください。ここが、私がポータルの太鼓持ちをしない理由でもあります。

そのうえで、私のおすすめの使い方はこうです。ベテランのコンシェルジュがいるくふうイエタテカウンターのような窓口で相場観と候補を得つつ、同時に、自分の手足で検索したり、近所で評判の良い工務店を探したりする。 そして両方を並べて比較する。最終的に契約するのは1社だけです。窓口から紹介された会社と、自分で見つけた会社を、この記事の見極めポイントで突き合わせて、納得のいくまで検討してください。


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よくある質問(FAQ)

Q. 決算書は読めませんが、倒産リスクをできるだけ避けたいです。
A. まずはこの記事のポイント(コーポレートサイト・採用情報・YouTubeでの経営発信・施工事例の継続性・変化への対応力)で総合的に見てください。それでも心配な場合は、帝国データバンクや東京商工リサーチの信用情報を利用する方法があります。

Q. 相談窓口はなぜ無料なのですか?
A. 運営費は、提携するハウスメーカーや工務店からの紹介手数料でまかなわれています。相談者が窓口経由で契約すると、その会社から窓口へ紹介料が支払われる仕組みです。無料である理由を理解したうえで、「紹介される会社が提携先に限られる」点を踏まえて使うのがコツです。

Q. 大手ハウスメーカーと地域の工務店、どちらが安全ですか?
A. 一概には言えません。経営母体の規模では大手が相対的に倒産リスクが低い傾向にあります。一方、間取りや素材の自由度、地域密着のアフターでは工務店に強みがあります。安全性だけでなく、家づくりで何を優先するかで選び分けてください。

Q. 建築の途中で会社が倒産したら、家はどうなりますか?
A. 「住宅完成保証制度」に加入している会社なら、別の業者で工事を完成させる備えがあります。契約前に、完成保証や瑕疵保険への加入状況を必ず確認しておきましょう。

Q. 着工棟数が多い会社なら安心では?
A. 棟数は一つの目安にはなりますが、それだけで安全とは言えません。手広くやっていても採算が悪ければ経営は苦しくなります。棟数は「人気の証拠」として参考にしつつ、経営の堅実さと合わせて見てください。


まとめ:見た目で決めず、「続く会社か」を一緒に見る

後悔しない住宅会社選びの流れ

家づくりの会社選びで、これからは「デザイン」や「勢い」だけでなく、その会社が最後まで走り切れるかという視点を1本加えてください。手順はシンプルです。

まず自分で、コーポレートサイト・採用情報・YouTubeの発信・施工事例の継続性・変化への対応力を見る。心配ならば調査会社の信用情報も。そのうえで、自力では拾いきれない部分を、ベテランのいるくふうイエタテカウンターのような中立の相談窓口で補い、紹介された会社と自分で見つけた会社を並べて比較する。

見栄えの良さに引っ張られず、「続く会社かどうか」を一緒に見る。それが、一生に一度の家づくりで後悔しないための、いちばん確実な一歩です。

地域の工務店を、まとめて比べたい方へ

>> イエタテカウンターで工務店を相談する

>> ハウジングバザールで工務店を探す

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